正しい剪定と整姿を習得することで、美しい庭木を実現&維持することが可能に☆


見た目に美しい庭園や果樹園等は伸ばす枝と伸ばさない枝とを意図的にコントロールすることによって、その姿を保っています。

ご家庭の庭はスペースが限られていますので、なおさら枝の伸び方や花の咲き方をコントロールする必要があるのです。
ここでは美しいお庭の状態を保つ「整姿」の技術について解説していきます。

いくつか整姿のコツを挙げていきますと、まず弱っているような枝は強めに剪定するようにしましょう。
それにより元気の良い芽が出てきて、また美しい花を咲かせてくれるようになります。

枝を切る場合はまず外芽と内芽を確認してから、外芽の上部分を切ります。

内芽を伸ばしてしまうと枝が幹に向かって伸びてしまいますので注意が必要です!
また、しだれ物についてですが、この場合は長く伸びた枝を途中から切り詰めることは避けてください
余分だと思われる枝は根本から切り取るのがコツです。

次に強風や雪の重み等で折れてしまった枝に対しての対処です。
折れてしまった枝を元に戻したい時には、傷口を広げないように注意しながら無駄な枝部分を切り詰めてやります。

その後、傷口部分を仮止めしてやり、細い縄で包帯のように強くしっかりと巻いて下さい。
この時に針金等で固定してやるとさらに効果的でしょう

この作業のポイントは、枝が折れてしまった後できるだけ早く処置すること。
太い枝の場合は修復するまで3~4年の年月がかかってしまいます。(折れた後の処置が遅れてしまうとさらに時間がかかります)

次に日本庭園でよく見られる「曲げ物仕立て」について説明していきます。
曲げ物仕立てにするには、枝をすべて水平よりも下にもっていかなくてはなりません。

コツとしては、枝の付け根部分を真上から押し下げるように作業すると、無理がなく曲げることが可能です。
比較的細い枝を曲げる場合は、シュロ縄で引き下げて、太い枝の場合は細い丸太を取り付けてしかkりと固定してあげましょう。

最後に庭木を整姿する際に使う道具について書いていきます。
使う道具は木バサミと剪定バサミ、ノコギリ、刈り込みバサミの4つがあれば事足ります。

ハサミの使い分けに関してですが、枝の直径が1センチ以下の場合は木鋏、それ異常の太さがある枝の場合は剪定バサミを使うと色々と捗ります。
剪定バサミでも手こずるような枝であれば、ノコギリで切断します。

刈り込み鋏は丸型になっている植木や、平面及び側面を刈る作業に適している道具です。

美しく仕立てるコツとしては、高さの低いものは側面→天端部分の順番で、高い生垣等の場合は天端→側面の順番で作業すると上手く行きやすいでしょう。

庭師さんに頼むならば問題なく作業してくれると思いますが、予算の関係等から御自身でやられる方も多いかと思います。
当サイトで紹介しているような家庭用の剪定バサミを使って、少しずつ丁寧に作業すれば意外と出来ちゃうものですので、趣味感覚でぜひ一度お庭の剪定&手入れにチャレンジしてみてはいかがでしょう!


このページの先頭へ